20代後半・男性・会社員|頭痛・右目の奥の痛み・首肩こりの改善例

来院時の状況

※本症例は、現場で担当した患者様から掲載許可をいただいたケースです。

20代後半の男性。会社員でデスクワークが中心。
頭痛、右目の奥の痛み、首・肩の凝りを主訴に来院。

長時間同じ姿勢での作業が続くと症状が強まり、
特に 約1年前から症状が顕著に悪化 してきたとのこと。

●身体の特徴と検査所見

  • 胸椎・腰椎の後弯が強く、頭部が前方に移動
  • 首伸展可動域の制限
  • 胸椎の可動性が低下
  • 上肢挙上制限があり脊柱の代償動作が顕著
  • 大胸筋の拘縮
  • 骨盤前傾の保持が苦手(腸骨筋の弱化)

●徒手検査(上部〜下部頸椎)

  • OA:左側屈・右回旋
  • AA:右回旋
  • C5:左側屈・左回旋

これらに加えて、

  • 肝臓・胆のう周辺の膜の緊張
     └ これらの臓器にストレスがかかると、迷走神経や横隔膜を介して
       頭痛の要因になり得る内臓由来の緊張 を生むことがある。
  • 後頭骨・側頭骨間(頸静脈孔)の縫合周囲の浮腫感
     └ 頸静脈孔は内頸静脈が通過するポイントで、ここにうっ滞が生じると
       頭蓋内静脈の還流が低下し、後頭部〜目の奥の痛みにつながる可能性 がある。

これらの所見より、
頸椎の機能障害に加えて、内臓—自律神経—頭蓋の複合的な緊張が関与していると推察された。

施術方針と内容

医療機関での除外診断により、頭痛は整体施術の適応範囲内である 一次性頭痛 と判断。

●施術方針

  • 上部頸椎・下位頸椎の体性機能障害の改善
  • 胸椎の可動性改善
  • 呼吸・循環リズムの回復(横隔膜・経静脈孔周辺の緊張緩和)

●初回施術

  • 横隔膜の緊張緩和:呼吸と体液循環リズムの改善
  • 蝶形骨・後頭骨間の緊張緩和:呼吸と体液循環リズムの改善
  • 後頭骨・上位頸椎・下位頸椎に対するMET:頸椎の機能障害改善
  • 胸椎モビリゼーション

施術後は、首肩周りのリラックス感、緊張の緩和を実感。

改善の経過

●1〜2回目

最初は週1回のペースで継続。
2回目来院時:痛みは10 → 3〜4に軽減。
後頭骨・頸椎の体性機能障害も改善傾向。

●4回目

  • 頭痛・目の奥の痛みは消失
  • 骨盤前傾の保持が容易になった
  • デスクワーク中の負担軽減を目的に胸椎・骨盤帯のセルフエクササイズを開始

●5回目

  • 日常生活で困る症状は解消
  • 以後は月1〜隔週のメンテナンス施術で身体機能向上を継続

総括コメント

猫背姿勢が強く、後頭骨・上位頸椎・胸椎の機能障害が典型的に出ていたケース。

頭痛を訴える方の多くに共通して、上位頸椎・後頭骨の機能不全が強くみられ、本症例も例外ではなかった。

デスクワークでは、“首肩だけ施術しても改善しない理由” が存在する。
それは 骨盤帯・胸椎を含めた全身の姿勢連動の崩れ が背景にあるため。

さらに頭痛症状には、

  • 肩・首の筋緊張
  • 横隔膜の緊張
  • 肝臓・胆のう・胃など内臓のストレス
  • 大脳鎌・小脳テントなど硬膜系の緊張
  • 目の奥の痛み:眼静脈 → 海面静脈洞 → 内頸静脈のうっ滞

など、多角的な要因が関与することがある。

R.T整体院では、一人ひとりの体の状態を丁寧に見極め、根本改善と再発防止を両立したサポートを行っています。