60代・男性・会社員│腰痛の改善事例
※本記事は、施術現場で担当した患者様から掲載許可をいただいた症例紹介です。

来院時の状況
60代の男性で会社員の方です。
腰の下から上にかけて広い範囲に痛みがあります。
特に痛みを感じやすいのは、
朝起きて立ち上がるときや、長時間同じ姿勢を続けたあとに身体を動かし始めるときです。
また、夜22時以降になると症状が強くなる傾向があります。
約2年前、シャワーを浴びている最中に、ぎっくり腰のような強い腰痛が突然起こりました。
それ以降、腰痛が慢性的に続いています。
病院では画像検査を受けましたが、骨や椎間板などに、痛みの原因となるような大きな異常は見つかりませんでした。
その後、定期的に別の整体院やマッサージにも通われていましたが、腰痛に大きな改善はみられませんでした。
実際に見られた所見
まず初めに各種の整形外科的な検査を行い、大きなケガや明らかな構造上の異常を疑う所見はみられませんでした。
姿勢を確認すると、背中の丸まり(胸椎後弯)が強く、頭が身体より前に出たいわゆる猫背姿勢になっていました。
また、骨盤はやや後ろに傾き、本来あるはずの腰の前向きのカーブ(腰椎前弯)が少なくなっていました。
肩甲骨は外側に広がっており、両腕を上に挙げる動きにも制限がみられました。
身体を前に倒す動作では、股関節が十分に曲がらず、それを背骨の動きで補っている状態でした。
前屈するときに股関節よりも腰や背中を多く使っている状態です。
反対に身体を後ろへ反らす動作では、背中と腰の境目(胸腰移行部)が折れ曲がるように動く特徴がみられました。
骨盤の中央にある仙骨にも動きの制限があり、右側を軸にした位置で後方へ固定されているような状態でした。
施術方針と内容
今回の腰痛については、仙腸関節まわりの靭帯への負担と、背骨まわりの筋・筋膜の緊張が痛みに関係していると考えました。
また、身体の使い方という面では、
●背中の丸まり(胸椎後弯)が強い
●股関節を使って身体を前に倒す動き(ヒップヒンジ)が十分にできていない
といった特徴がありました。
そのため、本来は背中や股関節に分散されるはずの負担が、腰の一部に集中しやすくなっていると考えました。
初回の施術では、まず骨盤の仙骨と腸骨間の動きを整えることを中心に行いました。
あわせて、骨盤や腰まわりの筋・筋膜の緊張をゆるめ、身体を動かしやすくするための施術を行いました。
今後は、腰だけではなく背中や股関節の動きも改善し、腰に集中している負担を身体全体へ分散できる状態を目指すことを目標に設定しました。
施術後の経過
最初は、週1回のペースで通院していただきました。
初回施術の3日後あたりから腰痛の軽減を自覚され、これまで使用していた湿布も必要なくなったとのことでした。
2回目以降は施術に加えて、股関節や背中(胸椎)の動きを良くするためのエクササイズを都度お伝えし、ご自宅でも継続していただきました。
3回目の施術時には、朝起きたときの腰痛はほとんど気にならない状態まで改善しました。
一方で、夕方から夜にかけては、まだ腰に張りを感じることがありました。
その後も施術とエクササイズを続け、5回目の施術時には、夜になっても腰の張りや負担をほとんど感じなくなりました。
症状が安定してきたため、その後は少しずつ通院の間隔を空けています。
現在も、良い状態を維持するために定期的なケアを続けていただいています。
実際のお客様の声

症状についての解説はこちら
執筆者
谷口 綾
taniguchi ryo




