【コラム】魚は健康に良い?男女で異なる結果が出た研究から考える

皆さん、魚は食べますか?
私は大好きです。
以前、友人と寿司の食べ放題で大食い対決をしたことがあります。
赤身のマグロと白身魚だけで100貫を記録し、人生で初めて食べすぎて動けないという経験をしました。
ちなみに、勝負には負けました。
そんなわけで今回は、魚のお話です。
魚は健康に良い食材?
魚には良質なたんぱく質が豊富に含まれています。
特に青魚には、EPAやDHAといった「オメガ3脂肪酸」が多く含まれており、健康に良い食材として知られています。
ところが先日、少し気になる研究が発表されました。
国立がん研究センターが日本人約9万人を約21年間追跡した研究では、オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚を多く食べていた女性では死亡リスクが低く、一方で男性では高い傾向がみられたというのです。
これだけ大規模な研究で、男女で反対の結果が出たのは興味深いところです。
※参考文献
魚介類摂取と死亡リスクとの関連について―多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告―
🔗国立がん研究センター公式サイト
Different Fish Types Are Differentially Associated with All-Cause and Cause-Specific Mortality in the Japan Public Health Center-Based Prospective Study
🔗PubMed
では、男性は魚を控えた方がいいのか?
男性は魚をあまり食べない方がいいの?と思う方もいるかもしれません。
ただし、そう単純に結論づけるべきではないと私は考えます。
今回の研究は、魚を多く食べたことによって死亡リスクが高くなったと証明したものではありません。
喫煙や飲酒など、結果に影響しそうな要因を考慮して分析されているようですが、それでも研究では捉えきれない別の要因が関係している可能性は残るかと思います。
実際、研究者も生活習慣や食事などの影響を完全には排除できていない可能性があり、さらなる研究が必要だとしています。
また、海外では今回とは異なり、魚を多く食べる男性で死亡リスクが低かった研究や、魚を多く食べる人ほど全死亡リスクが低い傾向を示したメタ解析も報告されています。
米国の約42万人を対象とした研究では、魚の摂取量が最も多い男性は最も少ない男性と比べ、全死亡リスクが9%低い結果でした。
つまり、今回の研究だけで「男性は魚を控えるべき」と考える必要はないと思います。
※参考文献
Association of fish and long-chain omega-3 fatty acids intakes with total and cause-specific mortality: prospective analysis of 421,309 individuals
🔗PubMed
Fish, long chain omega-3 polyunsaturated fatty acids consumption, and risk of all-cause mortality: a systematic review and dose-response meta-analysis from 23 independent prospective cohort studies
🔗PubMed
一つの研究だけで「良い・悪い」は決められないんだな、と
今回の話に、特別なオチはありません。
ただ、健康に良いとされている食材であっても、一つの研究結果だけを見て「良い」「悪い」と判断するのは難しいと思った次第です。
結局のところ、一つの食材だけに偏らず、適切な量と栄養のバランスを考えて食べることが大切なのだと私は解釈しました。
少なくとも私は魚を食べ続けると思います。
さすがに100貫はもう食べませんが🍣
